サイモントン療法は米国の心理社会腫瘍学の権威カール・サイモントン博士が開発した、がん患者さんとそのサポーター(家族等)のためのヒーリングプログラムです。近年ではがんのみならず、ストレスに起因するあらゆる病気に対し『癒し』のプログラムが提供されています。

放射線腫瘍医として、がん治療の第一線を行くサイモントン博士は、がんの治療を重ねるにつれ、病状は全く同じ患者でも、回復力に雲泥の差がみられるという矛盾を何度と無く目の当たりにすることになり、自分の施す医療に行き詰まりを感じるようになりました。全く同じ症状の患者に対して同じ治療を行っているに関わらず、成果が出て健康を取り戻す患者と、全く成果が出ずに死を迎える患者さんとに分かれるのです。ここで、患者の精神状態・心理状態が病気の経過に大きな違いをつくるということに気付きました。希望を持って治療、または日常生活に取り組む人と、絶望感に苛まれながらそうする人では病気の回復に大きな差が出ていたのです。病気は、その症状が緩和される、あるいは治まるだけでは治癒とはいえません。私たちの心も体も、人間そのものが癒されてこそ、初めて治癒と真の健康が得られます。

"サイモントン療法=がんのイメージ療法"として解釈されていますが、イメージ療法はあくまでも同療法の一部であり、実際は様々なアプローチやツールを用いた全人的ケアのメソッドです。がんや病気の治癒に限らず、一般的なストレスケア、心身の癒しという観点から見ても大きな希望を秘めたサイモントン療法を皆様にお伝えしたいと思います。ぜひご参加ください。

講師プロフイール
川畑伸子
サイモントン認定トレーナー
マサチューセッツ州エンディコットカレッジ卒業
経営コンサルタント会社、貿易会社勤務を経て、通訳・コーディネーターとして独立。
1990年に米国カリフォルニア州でサイモントン療法の通訳をきっかけにトレーニングを受け、2001年に認定カウンセラーと認定トレーナーの資格を授与される。
2002年に日本へ帰国し、NPO法人サイモントンジャパンを設立。同副理事長に就任。
現在東京を中心に、がんをはじめ、うつ、パニック障害、HIV、生活習慣病の患者に対しカウンセリングを行う。
著書に「がんのイメージコントロール」(同分社出版)がある。

推薦します
帯津良一先生
帯津三敬病院名誉院長・NPOサイモントンジャパン理事長
日本ホリスティック医学協会会長・日本代替・相補・伝統医療連合会議(JACT)理事

ホリスティックなアプローチによるがん治療20年の経験の中から、将来、いつの日かがんが克服される日が来るとすれば、それは心(心理)に対する方法論が確立されたときであると確信するようになりました。ですから、この道一筋に30年、着々と実績を重ねているO.カール・サイモントン博士は私にとって偉大な希望の星なのです。私は今までの経験から、人間の中のあらゆるバランスが絶妙に取れたとき、病は克服されるのだと感じています。サイモントン療法は、その方法を明解に現すものの一つだと思います。険しくとも、この道の先々には明るい未来が待っています。

※講演会に引き続き、26日（土）～27日（日）はサイモントン療法2日間セミナーを開催いたします。詳しくはセミナー情報欄をご覧ください。